自然検索からのアクセスで集客を行う際に必要となる技術がSEOです。
SEOとはなんだろうのエントリで、SEOと一言でいっても、テクニカルSEO、コンテンツSEO、オフページSEOの三種類があることを解説いたしました。
テクニカルSEOの中でも、最も重要だと言っても過言ではない程の影響力を持つHTMLタグがtitle要素(タイトルタグ)です。
このエントリではtitle要素が持つSEO効果と、上手にtitle要素を扱う方法と考え方を解説いたします。
title要素とは
title要素はページのタイトルを示すHTMLタグです。title要素を適切に設定することにより、検索エンジンのSERPs(検索結果)のタイトルに使用されたり、ブラウザのタブやブックマークにも表示されます。
HTMLタグで記述されているtitle要素

上記は弊社のコーポレートサイトのtitle要素のHTMLタグです。
SERPsでの使われ方

「株式会社ピーナッツ」というキーワードで検索した際のSERPsです。title要素に設定したキーワードが、SERPsのタイトルリンクで使用されています。(ちなみに現在のGoogleは、比較的高い頻度でタイトルリンクの文言を書き換えます。今回弊社のサイトのトップページには、- 養父市という文言が追加されていました。)
大きなサイズかつ、太字で表示されますので、大変目立ちます。
ブラウザのタブでの使われ方

ウェブブラウザのタブでも使われますので、適切に設定していれば、複数タブを開いている方に、開いていたページがどのような内容だったか一目瞭然となりますので、ユーザー体験を高めることができます。
title要素の設定方法
HTMLファイルの<head>セクション内に、<title>タイトル名</title>と記述します。
記述例
<head>
<title>株式会社 ○○○○○商事 - 兵庫県△△市のカブトムシ専門商社</title>
</head>
CMSの場合

上記はWordPressのブロックエディター(Gutenberg)のタイトルの設定場所です。
使用されているCMSや、エディター、テンプレート等の違いにより、設定方法は異なりますが、記事タイトルを決める題名の欄に記述して頂ければ、HTMLソースにも反映されることが多いです。
SEOプラグインやカスタマイズが入ったテンプレートの場合

上記はWordPressのSEOプラグインの、Yoast SEOを導入しているサイトでの設定画面です。
サイト内の記事タイトルと、HTMLタグのtitle要素を別々に設定したい場合にはこちらの画面で直接編集することが可能です。
Yoast SEOはあくまでも一例で、他にも同様のtitle要素が独自にカスタムできるプラグインや、記事タイトルとHTMLのtitle要素を別々に設定可能な機能を持ったテンプレート、カスタムフィールドを使っての実装等、様々な方法で実現が可能となっています。
title要素の考え方と注意点
Webページの内容を簡潔に示したタイトルをつける
title要素には、そのWebページの内容を完結に示したタイトル指定します。
PlayStation 5 Pro | さらなるゲーム体験の高みへ (日本)
PlayStation 5 Pro
上記はPlayStation 5 Proのサイトで使われているtitle要素です。
Playstation 5Proのページであることが簡潔に伝わるようになっているかと思います。
title要素は、自サイトの他ページと重複させない
各ページには、それぞれ、独自のtitle要素を設定しましょう。
title要素は書籍の背表紙のタイトルと同じ物だと考えてください。
ページの中身は全く異なるのに、同じタイトルだったらユーザーは混乱してしまいます。当然、検索エンジンも混乱してしまい、正しい検索結果を返すことが難しくなります。
キーワードを詰め込み過ぎない
<title>大きいカブトムシ黒いカブトムシ素敵なカブトムシ強いカブトムシ通販</title>
title要素に入っているキーワードは、そのWebページが持つ重要なトピックだと、検索エンジンは認識しています。
だからといって、何度も繰り返しても意味はありません。
title要素だけに限らず、SEOでは、基本的にそのようなスパミーな思考に基づく行動で検索順位が向上することはありません。
全く効果がないか、検索順位が下がるかのどちらかになります。
title要素についてのよくある質問
- title要素の文字数は何文字が良いですか?
-
基本的にtitle要素にいれることができる文字数の制限はありませんが、あまり長くてもSERPs上で省略されてしまったり、タイトルリンクの文言が書き換えられてしまいますので、常識的な文字数にすることをおすすめします。30~50文字程度にしておくのが良いでしょう。
- メインキーワードは先頭に持ってきたほうが良いですか?
-
キーワードはtitle要素の先頭に近いほうが重み付けが強いと言われていますが、もはや誤差の範囲です。
無理に先頭に持ってくるために、不自然なタイトル付けをしてしまうと、SERPsに表示されているタイトルリンクが不細工なものになってしまい、結果的にクリック率を下げてしまう要因となります。 - ブランド名は含めるほうが良いですか?
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以前はブランドの認知を高めるために、title要素にブランド名を含める手法は一般的でした。
例:【激安】ヘラクレスオオカブト | ペット通販〇〇商店
しかし、2024年現在では、SERPsにブランド名が表示される枠が増えているため、ブランド名をあえてtitle要素に含めなくても良くなっています。
ちなみに、このページでは、title要素にもブランド名を含めていますが、Googleが独自に省略して表示されています。