meta要素とは、検索エンジンやウェブブラウザに対して、HTMLファイルの内容や付加情報を知らせる為に使うタグです。
SEO関連の解説記事でもよく出てくるタグですが、今回のはmeta keywordsタグに付いて解説いたします。
まず、最初に断っておきますが、現在のSEOを実践したい方にとって役に立つmeta keywordsについての情報は一切ありません。ですので、当エントリを最後まで読んでも、SEOについてなにか役に立つテクニックが得られるわけではありません。
しかし、令和の時代になっても、「SEOってmeta keywordsにキーワードを設定したらいいのですよね?」といったmeta keywordsに対する誤解は定期的にお聞きします。
当エントリの内容は
meta keywordsタグの記述は不要
これだけ覚えておいて頂くだければ結構です。
meta keywordsの内容を考える時間があるなら、その分の時間をmeta descriptionの作成に使ってもらったほうが建設的です。
以下、meta keywordsタグの記述方法(記述する必要は皆無ですが…)や、検索エンジンの評価指針に使われない理由等を解説していきます。
当エントリはテクニカルSEOというよりは、コラムだと思ってご覧頂ければ幸いです。
記述方法
<meta name=”keywords” content=”カブトムシ,甲虫,かぶとむし,幼虫,直販”>
ページに書かれている情報に関するキーワードで、重要なキーワードや表記揺れを記述します。(記述していました)
複数のキーワードを記述する際には、半角のカンマ(,)で区切ります。(区切っていました)
meta keywordsの内容を検索エンジンは見ていない
現在(といっても15年以上も前から)、GoogleやMicrosoft Bingといった主要な検索エンジンはmeta keywordsの内容を見ていません。
meta keywordsになにかキーワードを入れても、検索ランキングが向上することもなければ、下がることもありません。
検索エンジンがmeta keywordsを見なくなった理由
スパム対策
検索エンジンがmeta keywordsを指標として使わなくなった理由の一つがスパム対策です。
様々な検索エンジンが群雄割拠していた時代の検索エンジンは発展途上であり、精度が低く、コンテンツの内容を正しく理解できていませんでした。
ですので、SERPsに並べるページの手がかりとして、meta keywordsを使用していました。
meta keywords記述されたkeywordsが検索ランキングを決める指標の一部となるのですから、当然、検索ランキングを上昇させたいWebmasterはmeta keywordsタグを乱用していきます。
- 大量のキーワードの詰め込み
- 関係ないキーワードの詰め込み
- ライバル会社名をmeta keywordsに記述する等
このように乱用されておりましたので、検索ランキングを決める指標として、まともに機能していませんでした。
検索エンジンの性能が上がった
昔の検索エンジンは性能が低く、meta keywordsの内容も指標に使わざるを得なかった一面があったのですが、進化を続けた検索エンジンは、ページのHTMLの内容や、外部や内部からのアンカーテキストやアンカーテキストの前後の文脈等、様々な指標をアルゴリズムに組み込み、SERPsに反映することが可能となりました。
いちいち、スパマーのノイズが入るmeta keywordsのデータを使わなくても、ユーザーの満足度の高いSERPsを表示することができるようになったのです。
それでもmeta keywordsを設定するメリット
現在の主流の検索エンジンは、meta keywordsを無視しています。
しかし、将来的に、meta keywordsを採用する検索エンジンが現れるかもしれないので、その時にすぐに対応できるよう、meta keywordsを設定しておくという考えがあります。(15年くらい前はありました)
現在の検索エンジンの性能や、AIの精度を考えればご理解いただけるかと思いますが、今後再び、検索エンジンがmeta keywordsの内容を指標として用いる可能性はありません。
meta keywordsを設定するデメリット
HTMLファイルのソースを読めば、meta keywordsにどのようなキーワードが設定されているか、一目でわかります。
- ライバルサイトに狙っているキーワードがバレてしまう
- meta keywordsを設定している人=SEOに詳しくない人が上位表示されている場合、穴場だとバレる
- そもそも、記述する時間が無駄
大きなデメリットが存在しているというわけではありませんが、ほんの少しのメリットもありませんので、現在では使われていない不要なタグとだけ覚えておくといいでしょう。